24年8月5日に、日経平均株価の算出が始まって過去最大の下げ幅を記録しました。かと言えば、翌8月6日は逆に過去最大の上げ幅を記録しました。
私のルーティンの情報源は、Youtube、新聞、朝通勤時に流しているニュースの3つですが、どれも大きく取り上げていました。
特に、Youtubeでは、「怖くて投げた」とか、過激なものになると、「新NISA陰謀論」とかプチパニックになっている人もいるようです(一つ一つ記事をチェックする時間をかけられないので、”らしい” なのですが)
私がこの手の記事を見聞きするときには、発信者が「投資」か「投資」のどちらの視点で言っているのかを気にしています。
改めてこの2つの定義を書くと、
「投資」:資本の価値の増大を狙ってお金を出す。結果が出るのに時間がかかる。お金を出した資本が生み出す価値を重視。
「投機」:価格変動の機会による増大を狙ってお金を出す。結果が短期でも出る。お金を出した資本のボラティリティを重視。
だいたいこんな感じだと思います。大事なのは、このどちらが良いとか悪いとかいうのではなく、どちらを自分がやっているのかをきちんと理解することです。
私がブログで何度か書いている「売りから入る日本株トレード」は投機です。これは5つの力というフレームワークで分類するなら、殖やす力ではなく、稼ぐ力に私は分類しています。
一方で、例えば優待株や高配当株への投資などの長期投資は、投資です(今後書いていきます)。こちらは優待や配当で稼いでいるように見えますが、稼ぐ力ではなく、殖やす力に私は分類しています。
端的に言うなら、将来上げる利益を先取りして安いうちに買う、もしくは利益の分配を狙うのが投資であり、短期的に値動きからの差益を狙っているのが投機です。
乱暴に言うなら、投資はストック、投機はフロー収入を狙う、と言ってもいいかもしれません。
ニュースを見ていると、例えば新NISAは投資のための制度なのですが、結構多くの人が投資と投機の違いを意識しておらず、投資をしているつもりで実は投機をしていたり、投機をしているつもりだったのにいつの間にか投資になったりしているように見えます。
投資のつもりで始めたのに投機になってしまうのは、未実現損を回避する行為
投機で始めたのに投資になってしまうのは、実現損を回避する行為
だと今回整理してみて理解しました。少し引いて考えてみると、人間心理はなかなかに興味深いです。
今回の相場変動とその騒ぎを見て大事なことだと感じたので、文字にしてみました。
大事なのは、自分が何をしているかを理解する、です。
次回、「殖やす力」に続きます(と言いながらなかなか先に進みませんw)
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