ろんです。前回書いた、年収1000万円のコンセプト 「④資産収入で250万円/年」について、どのようにすれば達成できるのか、個人的な経験を書いていきます。
資産収入を得るには資産が必要です。具体的な方法論は別途記載することにして、まずは精神論として、私自身が肝だと思っていることを書きます。
それはズバリ、「いくらお金が必要かを考え、絶対にその金額が欲しい」と思うことです。強い動機が必要ということですね(ただし、2つ例外があって、お金持ちの家に生まれた人には必要ないことかもしれません、また、例えば1兆円等現実的でない目標は無理かと)
私の場合は、その金額は4000万円でした。その金額が必要な理由は、子供が私立の医学部に行きたいと言ったときに、行かせてあげられるようにするためでした。端的に言うと、自分が医学部に行けなかったので、子供が望めば行かせてあげたかったからです。
はるか昔、私が高校生だった時、私は手塚治虫の「ブラックジャック」というマンガに夢中で、漠然と医師になりたいと考えていました(単純ですね)。高校2年生の時に伯母が癌で亡くなり、その思いは強くなりました。高校2年生の後半に文理を決定するにあたり、親に医学部に進学したい旨を伝えました。
親の回答は「自宅から通える国公立大学だったら行っていい」でした。
私は団塊の世代Jr.ど真ん中であり、同級生は220万人もいます。当時条件を満たす大学は偏差値で71以上でした。その時点でそれ以上は深く考えず、私は工学部を希望の進学先とし、進学しました。大学時代は勉強も、サークルも、アルバイトも行い、大学院にも進学させてもらい、充実した学生生活でした。
親もサラリーマンできょうだいもおり、親を責めるつもりは今でもありません。医者の息子である同級生が医学部へ進学しても、もやもやとするものはありましたが、それほど大きなものではありませんでした。
それが大きなものになったのは、大学を卒業後1年勤務した後に退職、地方の国公立に進学した高校で同じクラスだった友人の話を聞いてからでした。彼は決意の目で、「今再受験を決めないと、一生後悔すると思った」と言いました。
話を聞くうちに、私に足りなかったのはやりたいことを実現させる知恵と行動力だったことだと理解しました。調べてみると奨学金もありますし、色々な支援体制があることを知りました。それ以来、私は、「自分はもうやり直せないけど、4000万円貯めて、子供には自分の知っている範囲でやりたいことをやれるような道を示してあげよう」、と思い、行動するようになりました。
目標が決まると知恵が出てきます。知恵が出てくれば行動に移せるものです。結果、私は子供を医学部に行かせることができると思えるようになりました。
で、結果今どうなっているかというと、甥っ子が医学部へ進学しています。甥っ子が高校生の時に私が知っていることは伝えましたが、何と彼は3000万円の奨学金をもらい学費免除という離れ業をやってのけて学んでいます。道はあるものなのです。
そして、次は私の息子ですが、理系の教育を施し、自分の研究室にも連れていき、上記の甥っ子の学校も案内してもらうよう送り込みました。
その数か月後、進路の話をしたいと相談を受けました。彼から出た言葉は
「僕は文系に行きたい」
でした。もう一度書きます。
「僕は文系に行きたい」
もう一度書きます。
「僕は文系に行きたい」
まだ下の子もいますが、もう期待はやめておこう、と腹をくくっています。さて、数年後どうなるものやら、です。
資産形成には強い動機が必要、という話でした。お金は別のことにも使えるので、結果としては良かったのではないか、という話だったような気もするのはナイショです。
続いて、「ではどのように資産形成をしていったのか」について次回以降書きます。
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